あん福祉会は、精神障がい者の社会復帰を目的として支援活動を行う特定非営利活動法人です。
平成元年に小金井市の当時の保健所を中心に、市内の在住医師や近隣の福祉関係者、及びボランティア等を中心に設立されました。
当初は運営委員会の形態で自発的な活動を行っていましたが、平成14年に特定非営利活動法人となり現在に至っています。
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あん福祉会の活動内容
活動内容は精神障がい者の自発的な活動を支援し、社会の中で共存するための様々なサポートを行うことです。
精神障がい者は様々な部分で一般の人々とは異なる面があり、様々な社会の中で自発的な活動を行うことが困難な面も少なくありません。
残念ながら現在ではこれを受け入れる社会の側にも様々な問題があり、いろいろなトラブルが発生することも多いものです。
これをできるだけ少なくするために様々な事前準備を行うことが重要であり、そのために精神障がい者の教育やその他の様々な活動支援を行いながら、社会に適合する能力を身に付ける指導を行い、またそのための環境作りを行っています。
精神障がい者の就労活動の支援に力を入れる
あん福祉会は特に精神障がい者の就労活動の支援に力を入れており、実際に社会に出て働くことでその適応力を身に付けることで現代社会の中で共存する能力を身に付けることを1つの目的としている点が特徴です。
このような人々の多くは一般社会から距離を置いてしまうことも多いのですが、これでは現代の社会が健常者を中心に構成されており、様々なルールも健常者の立場から決められていると言う現状がある限りでは、障がい者の側がこれに適用できる能力を持つことが非常に重要なポイントとなっています。
本来はこのような準備がなくてもお互いに認め合うことができ互いにサポートし合うことができる環境であれば良いのですが、残念ながら現代社会はそのような形にはなっていません。
多くの社会では経済効率を追い求める流れがあり、実際の業務の中では作業効率の高い人が優遇される傾向にあります。
健常者と障がい者の歩み寄り
その中で様々な障がいを持っている人は大きなハンディキャップを持っていると考えられがちですが、実際にはそうではありません。
基本的に健常者と言われる人々の中にも様々な能力の差や技術力の違いがあり、これをお互いに認め合いながら共存しないと効率の良い作業ができないものです。
近年では特にこのようなお互いの優位を認めにくくなっている傾向があり、逆に特殊な部分があるとこれが差別やいじめにつながってしまうといった問題も抱えています。
特に障がい者はその対象になりがちな部分もあるため、これに対応する知識や能力を事前に身に付けておくことが、社会に適合するための第一歩であると考えられる面も少なくありません。
このような複雑な現代社会の中で、あん福祉会は精神障がい者が社会の中で自立するための様々な知識と能力を身につけることが重要であると考え、そのためのサポートを総合的に行っています。
障がい者自身に様々な就労のための能力を身に付けさせる
その1つが障がい者自身に様々な就労のための能力を身に付けさせることです。
実際に就労をし働いてお金を稼ぐためには、雇い主である企業に対して貢献をしなければなりません。
そのための能力は様々な形で身に付けることができるものであり、場合によっては健常者を凌駕するほどの高い能力を身に付けることができる場合もあります。
その能力を身に付けることで雇い主である企業に貢献することが可能であり、さらに同僚である健常者とも対等に付き合うことが出来るようになります。
このような能力を身に付ける事は、実際には本人の自信につながることも少なくありません。
精神障がい者の多くは自分自身で様々な感情の制御をすることができない場合が多く、これがトラブルを生み出してしまうことも多いものです。
自分に自信をつけることで人との付き合い方が変わり、また様々な物事に積極的にチャレンジする意識が強くなる傾向もあるため、活動的となり変化する周囲の状況にも適応できる能力を身に付けることができます。
あん福祉会は精神障がい者の社会への適応を様々な形で支援し、自立するためのサポートを行っているのが特徴です。
設立当初はあん工房と言う名称で活動を行っており、いわゆる五十音のはじめの文字である「あ」と終わりの文字である「ん」を組み合わせることで、すべての人に開かれた場所にすると言う意味が込められています。
さらに「工房」と言う名称は、これらの人が集まった中で新たなものを生み出すそうと言う意識を表現したものとなっているのが特徴です。
まとめ
一般的な障がい者支援団体は、これらの人々の様々なサポートを行うだけと言う意味合いが強いのですが、あん福祉会はその名前が示すように障がい者自身の自立する心をサポートし、また一緒に新たなものを生み出していこうとするものであり、最終的にはこれが精神障がい者にとって自分自身が社会に適応するために変化するきっかけを生み出すものとなっているのが特徴の団体です。