「星野リゾートの歴史が知りたい」
「業界をリードする星野リゾートの現在の取り組みに興味がある」
「星野リゾートってどんな会社?」
1904年に創業した現在の星野リゾートは、初代が軽井沢の開発に携わったことで知られています。
別荘地として開発が始まった軽井沢において、温泉が重要な施設になると考え、星野温泉の掘削を始めたのが最初の事業です。
約10年の時を経て星野温泉旅館が開業を迎え、次に木製水車の水力発電事業に着手しています。
一方では芸術文化に関する事業も手掛けるようになります。
これは旅館事業が軌道に乗り、文化人が続々と訪れるようになったのが切っ掛けの1つです。
1921年に始まった芸術自由教育講習会
1921年に始まった芸術自由教育講習会には、内村鑑三や島崎藤村、北原白秋といった著名人が集まったほどです。
第2の柱として着手された水力発電事業は、1929年に開業して本格的に始動し始めることになります。
水力発電事業を牽引した2代目は、たった1冊の本から自力で水力発電所を建築した凄い人です。
温泉事業が事業の柱になった星野リゾートは、1951年に株式会社星野温泉へと改組しました。
現在の経営に大きく舵を切ることになったのは、運営会社を目指すと発表した1992年のことです。
1987年のリゾート法の施行によって、それまで参入が難しかったリゾート業界は新規参入が容易になりました。
そこで所有が本業だった星野リゾートは、運営に特化する経営方針を打ち立てて舵を切ったわけです。
リゾート運営の達人を企業ビジョンに掲げ、お客様満足度を重視しつつ十分な利益が確保できる運営の仕組みづくりに乗り出したのがこの1992年です。
2000年に入ってからは新しいリゾート施設の運営が次々に決まる
現在の社名になったのは1995年のことで、同時にホテルブレストンコート開業が開業しています。
2000年に入ってからは新しいリゾート施設の運営が次々に決まり、運営事業が活発化しました。
新ブランドを打ち立てたり、新しい戦略にも取り組み始めたりと常に注目を集めます。
2013年には投資法人が東証に上場しており、リゾートを投資先として捉えられる環境の整備が大きく前身することになります。
海外でも事業を展開していますし、国内でも精力的な取り組みが見られるので、本当に日本を代表するリゾート会社だといえます。
感染症の蔓延とそれによる観光客の激減もあって、日本の観光産業が萎縮したのは間違いないです。
しかしそれも落ち着きいよいよ再始動という段階ですが、今後はこれまで以上に積極的で、戦略的でなければ生き残れない時代がやってくると思われます。
星野リゾートのように、成功しても満足せずにすぐに次を見据えて戦略を立てたり手を打つ企業は、これからも生き残り続けることになるでしょう。
守りに入った時点で負け、あるいはリスクを取らないと成功できない時代に差し掛かっていますから、守りではなく攻めに転じて攻勢をかける必要があります。
確かに、歴史がある企業とそうでない新興の企業は違いますが、置かれている状況については同じです。
同業他社にとっても参考になるところが多い
そして星野リゾートのような歴史と蓄積がある企業は、同業他社にとっても参考になるところが多いはずです。
現在の代表は創業から100年以上を迎えて、次の100年を見据える発言をしています。
それはもっと大きな変革の時代がやってくること、平和の維持においても重要な役割を果たす産業になるという予測です。
平和でなければ旅行は楽しめませんし、ましてや海外に渡航したり海外から人がくることもなくなります。
逆にいえばいつでも旅行を楽しめる状況の維持に努めることこそが、平和の維持に繋がると考えることができます。
業界をリードする星野リゾートの代表が考えていることですから、大胆な予測ともいえますし、実際にそうなるかは誰にも分からないともいえるでしょう。
近年注目を集めるSDGsにも言及している
ただこれまでに積み上げられてきた実績、現在の評価は紛れもなく本物で、そういう企業の経営者が発信するメッセージには耳を傾ける価値があります。
近年注目を集めるSDGsにも言及しており、経済価値と社会価値を両立する共通価値の創造が重要と考えていることが発信されています。
それは共通価値の創造をフレームワークと捉えたり、環境経営とフードロスの削減や伝統文化に伝統工芸の継承の取り組みにまで至ります。
つまり、これらの活動を通じてSDGsに取り組むことを宣言しているわけですから、今後も目を離すことはできないでしょう。
現在に至るまでの取り組みには、ポンプボトルの見直しや歯ブラシのリサイクル、ペットボトルの廃止にファームの運営、ツキノワグマの保護管理などが挙げられます。
他にも自然観察ツアーや畑のプロジェクトなど、環境を守り維持する取り組みがいくつも見られます。
まとめ
企業としての責任の意識が強く、社員にも考えが浸透していますから、法令遵守は当たり前でその点だけでも信頼に値します。
責任ある企業としての自覚が優れていますから、お手本となるべき企業です。
日本全国各地でリゾート施設を運営している企業なので、自然に対する思いや環境維持の難しさや重要性を理解しているのも納得です。
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