期間工のメリットとデメリット

自動車工場

期間工はどれぐらい稼げる?

期間工というのは、一定の期間だけ雇用される形態のもので、主に自動車の製造などで行われているものです。
自動車の製造は景気の浮き沈みに大きく影響を受けるためすべてを正規雇用するのにはリスクが高いため、多数を期間工として雇っています。
このため期間が満了すると雇用契約が解除されるため安定した職とは言い難いものですが、その一方で不安定な職であるぶん待遇が良いメリットがあります。

待遇はメーカーによって変わってきますが、ひとつは報酬が多いことで月収30万円のところも多くあります。
また寮費が無料なことも多く、収入のほとんどを貯蓄に回すことができるため短期間で一定金額のお金を作る手段として有益です。

その一方で期間工の募集には直接雇用と派遣があります。
直接雇用はメーカーと直接雇用契約を結ぶので給料の面においては高めですが契約が満了し延長が出来ない場合にはすぐに違う職を探さなければなりません。

一方で派遣の場合には派遣会社と雇用契約を結びますから、契約が満了しても次の職を探してくれます。
ただし給与は派遣会社から支払われるので直接雇用よりも低くなります。

直接雇用と派遣、どちらが良い?

このような違いから継続的な収入を得なければならない場合には派遣会社に所属するのも手段ですが、もともと待遇が良い場合には直接雇用の方が多くの収入を得ることができますし、また最大のメリットは実績が認められれば契約更新や正社員への登用のチャンスがあることで、高収入を得ることが可能です。

派遣にしても直接雇用にしても寮が用意されているので住居費と食費を節約することができます。
平均的な給与は30万円前後ですが、住居費と食費は無料ですのでそのぶん貯蓄に回すことができます。

またメーカーによっては寮はワンルームのところもあり、プライバシーも守られます。
工場勤務では体力が必要ですから提供される食事も十分なものを得ることができます。

一方で勤務時間については変則的です。
これは自動車の製造工場では生産計画によっては24時間操業も行える体制にあるためです。

いくつかの交代制となっており、そのシフトに入るタイミングによって働く時間も変わってくるためです。
ただし、労働時間に関してはしっかりと守られているので多くても月に40時間ほどですし、メーカーによっては残業が発生しないようにしています。
もちろんオーバーした残業代も出ますから、基本的には働いたぶんだけ稼げるという仕組みになっており休日もちゃんと休めるようになっています。

期間工の仕事は離職率が高い

このように自動車での期間工は条件はかなり良いのですが、募集が途切れることはありません。
この理由は、離職率の高さが影響しています。

仕事の内容は製造ラインでの流れ作業になるためで、ひたすら単調な作業を正確に続ける必要があります。
このためモチベーションを保つためにも労働時間が守られますし、福利厚生も良くしています。

近年は作業員の負担を軽減するためにさまざまなアシストする機械も導入されています。
黙々と働きたい人や人と話すのが苦手な人にとっては働きやすい環境といえますが、そうではない人にとっては、かなり厳しい職場といえます。

なお、工場で使用する作業服やヘルメットなど必要なものは貸してもらえますし、作業が出来るようになるまで教育係が付きますから、よほど不器用な人でもない限り仕事をすることができます。

短期間でまとまった貯金が出来る

期間工として働くメリットは、ともかく短期間でまとまった貯金が出来ることです。
このため何らかの理由でお金が必要な人が利用しています。

住居費や食費を抑えることができますから、他の職業では得ることができないお金を手に入れることができます。
また仕事の内容も可能な限り単純化されているので覚えることも少なく、覚えるにしても教育係からしっかりと教えてもらうことができます。

それに契約も3ヶ月の超短期から最長2年11ヶ月まで働くことができますし、希望して実績が認められれば正社員になるチャンスもあります。

一方でデメリットは、単調な作業と勤務時間です。
交代制を取っていますが、昼勤だけ続けるといったことはできず、夜勤も行わなければなりません。

メーカーや工場によっては綺麗なマンションもあればプレハブの一室といったことも・・・

このため生活リズムがかなり乱れるため、せっかくの土日は疲れから寝て過ごすといったことになり、労働時間は守られてもひたすら仕事をし続けているといった感覚に陥ることがあります。

ただ働けば働くほどしっかりと報酬は出るのでお金を貯めるというモチベーションがあれば耐えられますし、多くの人は一ヶ月もすれば慣れます。

また気をつけなければならないポイントは期間工すべてが福利厚生面で良いというわけではありません。
メーカーや工場によっては綺麗なマンションもあればプレハブの一室といったこともあります。
特に寮はあるといっても入ったタイミングで臨時増設されたプレハブの方へ回されることもあり、このあたりは運次第といったところです。

いずれにしても仕事の内容は単調なものですが労働環境は悪くはなくノルマをこなしていけば着実にお金を稼ぐことができます。

 

参考文献

1.【期間工のホンネ】働きやすくて給料が高いおすすめ期間工まとめ

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