朋和産業は千葉県の船橋市に本社を置く企業で、1962年に設立され今では1500名規模の従業員数を誇る大企業です。
事業はプラスチックフィルムや紙の軟包装資材製造販売を始めとして、販売促進を行う為のツールの企画製造販売、包装用機械の販売といったものです。
つまり、軟包装資材とそれを使って販売を促進するツール、包装を行う為の機械の販売まで手掛けているわけです。
主力であって事業の柱ともいえる軟包装資材は、主に食品のパッケージとして大切に保護する為に活用されています。
食品と一口にいっても、袋状でチャックがついていたり、容器の形状でフタがついていたりと様々です。
また常温保存だけでなく冷蔵や冷凍もありますし、湿気を嫌う食品や高温で温めるレトルトに分けられます。
このように、食品1つ取っても種類が豊富で求められる機能、性能が異なりますから、簡単なようでいて実際はとても奥深く専門性が高い分野だといえます。
朋和産業の沿革
朋和産業は1962年に東京で誕生して以来、現在本社のある船橋市に本社工場を設置、包装資材を扱う企業を買収したり吸収合併するなど、少しずつ規模と存在感を大きくしています。
特に大きかったのは1998年のレンゴーグループ入りで、レンゴー株式会社の100%子会社になったことでしょう。
この大きな決断と転換点によって、規模の拡大が加速することになります。
本社工場には製版棟が設けられ、東京ではデザイン室の設置、工場にグラビア棟と次々にできることが増えていきました。
海外にも拠点が設置されグローバル化が加速しましたから、朋和産業の名前は国内だけでなく国外にも広がっています。
ラミネートも扱えるようになり、工場は増設されて生産量が更にアップしていますし、物流センターまで開設したので大量発注の対応もお手の物です。
大手食品、飲料メーカーの発注も受ける朋和産業
今や大手食品、飲料メーカーの発注も余裕で受けられるほどですし、実際に店頭に並ぶ商品のパッケージの多くを手掛けています。
マーケティングにおけるリサーチ、商品企画の段階から関わっており、培われてきた提案力を活かしてメーカーの期待に応えます。
商品開発力はパッケージの素材や形態、用途にまで至り、お客様のニーズに応える開発を行っています。
生産量も凄いですが、常に最新の設備を導入して一貫生産体制の確立を図っていますから、商品の大ヒットによって生産量を増やすようなケースにも対応できます。
勿論、品質面にも妥協はありませんし、生産性を高めつつ原価の削減に取り組んでおり、ミスやロスを減らしたりクレームによるコストの削減も得意です。
高品質に付加価値をつけることで魅力を増し、お客様に選ばれる企業として存在感を放ち続けてきた歴史があるのも頷けます。
素材の選定や原材料の削減、リサイクル性なども考える
生産活動を行う企業として、環境保全の責任を理解していますし、この分野でもコスト削減の取り組みで蓄積されてきたノウハウが活かされています。
現代社会を発展させつつ維持させる為にはやはり、実現可能な無理のないパッケージの開発、生産が必要不可欠となります。
朋和産業は多角的に、素材の選定や原材料の削減、リサイクル性なども考えて高める総合的なパッケージ作りをしています。
この道約60年の企業だからこそできることがありますし、それは食品パッケージのように目立たないものであっても例外ではないです。
朋和産業はコンビニやスーパーの陳列棚に並ぶパン類やおにぎり類、チルド食品に冷凍食品、常温保存のお菓子のラミネートパッケージなどを展開しています。
メディカル分野でも信頼を集め安心感を与えることができる
レトルト対応の耐熱フィルムも当然ながら扱っていますし、チャックつきもいわゆるスタンディングパウチも同様です。
こういった軟包装資材、食品パッケージの取り組みを続けてきた結果、知名度と信頼の獲得に、他分野への進出を実現しました。
それはメディカルで、高い信頼性が求められる高品質が当たり前の分野です。
口にしても安全な食品パッケージを長年手掛けてきた実績は伊達ではなく、メディカル分野でも信頼を集め安心感を与えることができるのは、朋和産業ならではです。
これも自社に工場があって、一貫生産体制を持っており、日々改善に取り組むことができる企業だから可能なことです。
生産を他社に委託したり、改善に取り組もうにも限界がある企業には真似できないので、この点が強みで優位性となっています。
品質検査も厳格で僅かな不良も見逃しませんし、ニオイや強度などのチェックも行われていますから、安心して食品を手に取ったり口にすることができます。
まとめ
生産されたパッケージは管理システムによりリアルタイムな在庫管理が可能で、トレーサビリティーについても申し分なしです。
普段は手に取る食品の原材料表記には目を向けても、パッケージのメーカーまでは気にしないものです。
しかし、気にしなくても良いということはそれだけ品質に不安がなく、問題が生じていないことの表れでもあります。
何もないからこそ意識せずに済む、そう考えると納得ですし、利便性と食の安心を支える企業が存在している証拠です。